SEVEN STAR

第20話

霞拳心の道

鐘の音が鳴り響く高野山。北斗寺院の山門をくぐる者がいた。
霞拳志郎の父でもある鉄心の前に姿を現したのは、ヒムカの名前を捨てた霞拳心だった。かつて、拳心は崖から落ちて倒れていたところを鉄心に助けられ、鉄心のもとで修行を積んでいたのだった。鉄心と対峙する拳心から語られたのは、かつて味わったこの世界のあり方への大きな絶望から生まれた、新たな世界の切望、『再創生』への道であった。
「堕ちたな、拳心……」
鉄心から闘気が放たれる。

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